Lツインの部屋

81年 MHR
初めて買ったドゥカティMHRは81年型で当時の愛読書のクラブマンの紙面に紹介されていたバイクで本の発売日に関東のショップまで電話して即日、購入したバイクでした。この日から、イタリアンバイクとの甘い地獄の日々の始まりだった様な気がします。
MHRはとにかくアクセルをオープンにしている時は、他にたとえようの無い快楽に浸れるバイクです。コンチマフラーから吐き出されるサウンド、ファンネルからの吸気音は現在のバイクではではとても表現できない物が在ると思います。但し、その甘い生活のもそれなりの代償が付いてくる事に後日気付いて来るのでした。
とにかく、気持ち良く走るためのには日々のメンテの毎日です。走るたびに変わるキャブレターの同調に加えアクセルの回す重さにも閉口致しました。ただでさえ前傾のきついバイクに半端ではないアクセルの重さ、一度に腕が攣ってしまいます。オイル管理も当然、国産バイクより神経質に成らざる負えません。あの簡単なオイルエレメントではね。
乗り出して、暫くすると怖いもの知らずと言うか、何と言うか遂にお泊りツーリングにMHRと共に出て行ったのです。妻も、私と一緒に一泊二日の信州ツーリングへと出発でーす。妻の愛車はヤマハのマジェスティー高速、下道なんでも来いのバイクですので、こちらのMHRは下道でのゴーストップでは着いて行くのが必死です。何と、帰りにはマジェちゃんは高速を全開の140キロで走り去っていきました。MHRより怖いもの知らずかも?
信州ツーリングを気持ち良く走った後は怖いもの無しでどんどん走行を伸ばして行きました。その間、スロットルの重さ対策に国産、ヤマハの2ストのキャブレタースプリングに変えたりクラッチを軽くするためエンジン部のクラッチアームの切断、延長などを行いました。ウーンベベル最高。このアクセルレスポンスに対抗できるバイクは無いのでは??こいつと一生付き合うぜとこの頃は思っておりました。しかし、、、

つづく